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かわいい名前ほど危ない? お金の言葉に隠された罠4選

お金の基本・家計管理

「自分が親に預けたお金が、知らないところで勝手に使われていたら、どう思いますか?」

以前、とある本でこんな問いかけを目にしました。実はこれ、銀行の「預金」を説明するためのたとえ話。「預けている」つもりでも、そのお金は実際には別のところに流れている——そんな預金の実態を伝えるための例えでした。

言われてみて、なるほどと思いました。私たちがこの実態を意識していないのも無理はありません。「預金」というワード自体が、とても巧妙にできているからです。「預ける」という言葉の響きから、私たちは無意識に「そのままどこかに保管されている」と勘違いしてしまいますよね。

そう考えると、こうした「見た目のイメージ」だけで捉えてしまっているお金のワードは、結構多いなぁと感じます。そんなわけで今日は、育児世代なら特に注意しておきたいお金のワード4選をピックアップしてみました。

学資保険の「お祝い金」

学資保険は、契約者が保険料を払い込み続け、子どもの進学タイミングなどで「祝い金」や「満期保険金」を受け取れる仕組みです。ここで大事なのが「返戻率」という数字。返戻率は、支払った保険料の総額に対して受け取れる金額がいくらになるかを割合で示したもので、100%なら払い込んだ保険料と同額を祝い金・満期保険金として受け取れるという意味になり、100%を下回ると払い込んだ保険料より受け取れる額が少ない、いわゆる「元本割れ」になります。つまり「お祝い金」という名前はついていますが、実態はボーナスではなく、自分自身が積み立ててきたお金の一部が、決まったタイミングで払い出されているだけ、というのが正確な理解です。

そういう意味でもう一つ注意したいのが、中途解約のリスク。学資保険は途中解約すると、それまで払込んだ保険料の総額よりも解約返戻金が少なくなる、いわゆる元本割れを起こす可能性が高い傾向にあります。特に早期解約の場合は解約返戻金はごくわずか。受け取れないことだってあります。リベ大の両学長が言っている通り、「そもそも契約した時点で損している」と考えるのが妥当かもしれませんね。

もう安心な感じがする「払済保険」

次に「払済保険」。「払い終わった=もう安心」という響きがありますが、公的な立場にある生命保険文化センターの説明を見るとイメージが変わります。払済保険とは、それ以降の保険料の払込みを中止し、その時点の解約返戻金をもとに、保険期間は今までのままで、保障額を少なくした保険に変更する方法です。付加していた特約は基本的に消滅します(リビング・ニーズ特約は継続することが一般的です)。

つまり実態は、「これ以上保険料を払わなくていい代わりに、将来受け取れる満期金・死亡保険金の金額を、ガクッと下げますよ」という交換条件。「払込みが済んだから将来もらえる金額も変わらない」と誤解すると、あとで受け取れる金額に驚くことになりかねませんね。

ノーリスクに見える「無料相談窓口」

保険の「無料相談」も、育児世代がよく目にする言葉です。なぜ無料でいられるのか。保険代理店は保険会社から委託を受けて保険商品を販売する事業者で、契約が成立した場合に保険会社から手数料を受け取る仕組みになっており、一般的に相談者から相談料や手数料を取ることはありません。つまり「無料」は、契約が決まったときに保険会社から支払われる代理店手数料によって成り立っている、成功報酬型のビジネスモデルということです。

そして「無料」の魔力は凄まじい。一見「無料ならノーリスクだし行ってみようかな」と思って飛び込んだ結果、セールスマンの巧みなトークにハマってしまい、気づいたら契約している……なんてことも。セールスマンのトーク術、甘く見てはいけません。これが住宅展示場での無料相談等で急かされて契約した日には……返済に何十年もかかってしまう事態になりかねませんね。無料相談には近寄らないのが吉。タダより高く付くものはない、ですね。

親しみやすい響きの「リボ払い」

最後はクレジットカードの「リボ払い(定額リボルビング払い)」。かわいいネーミングとは裏腹に、人生でやってはいけないことリスト上位に間違いなく食い込んでくるパワーワードです。毎月の支払額が一定になるので家計管理がしやすそうに見えますが、その裏には見えにくい手数料があります。リボ払いには年利15%〜18%程度という意味わかんないくらい高い金利手数料がかかるため、毎月の支払金額が少ないと返済期間が長くなり、支払総額がふくらんでしまいます。

さらに油断できないのが「気づかないうちにリボ払いになっていた」というケース。国民生活センターには、クレジットカードの明細を確認していなかったために申し込み時からリボ払いの設定になっており、残額が100万円近くにまで膨らんでいたことに気づいたという相談や、カードを解約した後もリボ払いの残高について請求が続いたという相談が寄せられています。ちなみに、私の知り合いの先生が「気づけばリボ払いしていたことがある」とカミングアウトしていたことがあり、その瞬間時が止まったかのような錯覚を覚えたことがあります(汗)。

支払額が一定なので家計簿の上では変化が見えにくいのですが、明細の内訳を見ると、支払いの多くが手数料に消えていて残高(元金)がなかなか減らない、というのがリボ払いの本当の姿だなぁと感じています。

「言葉」より「仕組み」を見る習慣を

学資保険の「お祝い金」、「払済保険」、「無料相談」、「リボ払い」——どれも言葉自体はキャッチーで柔らかく、安心感さえ与えてくれます。が、中身の仕組みを一つひとつ見てみると、「自分のお金がどう動いているか」を正しく理解する必要性を感じさせられます。育児期は時間もお金も限られているからこそ、こうした言葉に出会ったときは一度「これって具体的にはどういう仕組み?」と立ち止まってみてはいかがでしょうか。

ではでは。

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