PR

『海球小説』あらすじと感想 「普通」とは何かを問い直す一冊

学び・自己成長

『海球小説 次世代の発達障害論』を読みました。ASD・ADHD当事者である横道誠さんがストーリーを書き下ろし、『〈叱る依存〉がとまらない』の著者である村中直人さんが解説するという、今までにない新しいスタイルの作品です。

海球小説:次世代の発達障害論 | 横道 誠, 村中直人 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで横道 誠, 村中直人の海球小説:次世代の発達障害論。アマゾンならポイント還元本が多数。横道 誠, 村中直人作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また海球小説:次世代の発達障害論もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

主人公のミノルは、学校生活を送る中で、周囲の人たちと自分との違いに違和感を持ち始めます。その違和感はミノルの父母も感じていました。担任の先生からのススメで、ミノルは両親と共に発達検査を受けに行くことを決意するのですが、その結果は……。

ネタバレになってしまうので、物語のあらすじはこの辺で。おそらく読んだ方の中には、ミノルの検査の結果の前段階から何かしら違和感を感じた方もいるかもしれません。私もその一人でした。気になる方は、ぜひ続きを読んでみてください。

「普通」でない人たちの苦しみ

本作品を通して、自分の中で浮かんだ言葉はこちら。

「『普通』は、そこに生きる大多数の人が作っている」

「普通」「標準」「当たり前」……。いずれもよく耳にする言葉ですが、どれもよく考えてみると、とても抽象的です。そして、住む世界によってそれらの中身は大きく変化します。そして、どんなに中身が変化しても、それらには共通点があります。それは、いずれも「多数派が形作っているもの」だということ。

「それくらい普通はできるでしょ?」

「なんでできないの? 当たり前のことなのに……」

いずれもよく聞きますが、言われた「普通ではない」側の心を抉ってくる攻撃性も持ち合わせているフレーズだと思います。本書で語られているのは、そんな「普通でない」側の苦しみ。それは、単純に「普通でない」人だけの世界ができたからといって解消されるわけではない、心の中で複雑に絡み合ったものなのだということを痛感しました。

「育児」と「お金」から見た「普通」の厄介さ

目には見えませんが、「普通」は至る所に存在します。厄介なのは、昔の大多数の人が作り出した「普通」がそのまま残ってたりすること。育児では「料理は手作りが一番、市販品・お惣菜は手抜き」「父親は育休など取らずに仕事に行くべき」等の「え、いつの時代?」みたいな考えでも、それが根っこにある人たちは一定数存在します。私自身、半年間の育休を取得し、大多数の人たちは応援してくれたものの、「なぜ男性が?」と思う反応をした人もちらほらいました。

また、お金の面でも「普通」は厄介な面があります。それは感情面を揺さぶられる、という点。

「お子様が生まれたら、みんな学資保険に入ってますよ。将来のために入りましょう」

「ほとんどの方が入られている生命保険ですよ。いかがですか?」

自分の周りの人たちが入ってると思うと「入らなきゃまずいかな……」と心が揺らぎ、入ってしまう。初任の頃の私も、職場に来ていた独立型FPの方から勧められた貯蓄型保険を同じような理由で入ってしまいました。「みんな普通入ってる」というのは、判断を鈍らせるには十分な威力がありますね。

本書は、架空の世界観から「発達障害」を捉え直す内容になっていますが、もっと広く「そもそも普通とは?」を問い直すきっかけをくれる作品だと感じました。教育に携わる方に全力でオススメしたい一冊です。

今日の息子👶

今日はお気に入りのカフェに行き、アイスカフェラテを飲んできました。息子もお世話になっているカフェなのですが、キョロキョロと楽しそうに周りを眺めていました。近くにいた方にもかわいがっていただき、豊かな時間を過ごすことができました。家でも大いに遊んだからか、今は私の横で大の字になって爆睡しています(笑)。「今日も充実した一日だったな」と、心から思える一日でした。今週を乗り切れば夏休み。明日を楽しむために、今日も早めに寝ます。

ではでは。

タイトルとURLをコピーしました