子が生まれてからの半年間を、共に過ごせて本当によかった。
これだけは、自信をもって言えます。息子が生まれてからの約半年間、私は育児休業を取得しました。月々の収入は減るものの、この期間に家族で共に過ごせた思い出は一生忘れることはない、という自信があります。
それと同時に、「時間の価値」というものを考えるようになりました。今日はこの「時間」に焦点を当てて書いてみます。
育児休業で過ごした日々はかけがえのない時間
もともとは、少しでも妻の力になりたいという気持ちで取得した育児休業。ところがいざ始まってみると、失敗ばかりで力になるどころか迷惑をかけっぱなし。
それでも、ミルクをあげたり、オムツを替えたり、一緒に子育て支援センターに行ったり……。そういう何気ない一つひとつのことが、かけがえのない思い出になっています。
ちなみに、男性の育休取得率は年々上がっています。厚生労働省の「令和7年度雇用均等基本調査」によると、男性の取得率は50.9%。前年度の40.5%から一気に上がって、初めて5割を超えました。
ただ、期間で見ると話は変わります。同じ調査によると、女性は9割以上が6か月以上取得しているのに対し、男性で6か月以上取得したのは約1割。いちばん多いのは「1か月〜3か月未満」(30.3%)で、次が「2週間〜1か月未満」(28.0%)です。半年取るというのは、実はまだまだ少数派だったりします。
過ぎ去った時間は帰ってこない
「オレも育休、取りたかったなぁ……」
これは職場の同僚の先生の一言です。私の育児休業について話しているうちに、ふとそんな言葉をこぼしていました。その先生の息子さんが生まれる頃は、男性で育休を取得する方が今よりだいぶ少なかった頃です。
今でこそ取りやすくなりましたが、私が育児休業を取得したのは、そういう後悔をしたくなかった、という理由もあったのかもしれませんね。一度過ぎ去った時間は、二度と帰ってこない。そんな当たり前の事実が、この育児休業を経て自分の中にストンと落ちました。
「収入は減る」の中身を、あえて数字で見てみる
お金のブログでもあるので、この辺も掘り下げてみます。
育休中、給与は支給されません。代わりに出るのが給付金です。私のような公立学校の教員なら、共済組合から「育児休業手当金」が支給されます。180日までは標準報酬日額(ざっくり日給です)の67%、それ以降は50%。さらに掛金(社会保険料にあたるもの)も免除になるので、額面ほどには手取りが減りません。
2025年4月からは、上乗せの給付も始まりました。公務員は「育児休業支援手当金」、民間は「出生後休業支援給付金」。夫婦そろって14日以上取ることなどが条件で、厚生労働省は民間の場合について「手取りベースでは約10割」と説明しています。ただし出産直後の最大28日分だけ。それぞれ上限額もあります。
一方で、ボーナスの算定や住民税の支払いは残ります(急に払込用紙が届いてビビりました笑)。扱いは職場によって違うので、確認してみてくださいね。
それでも私は、この「減った分」は、時間を買うための対価だったなぁと感じています。
子どもと過ごした時間は複利で大きくなる
「大変だったね」
「夜起きるのキツかったな」
「もう存在が尊すぎて怖かったよね」
この半年間のことは、今でも妻とこんな感じで語り合います。
そういう意味で、この半年間は「元本」がとても大きかったんだと思います。育休中の私は、朝から晩まで息子と一緒にいました。単純計算でも、働きながらでは届かない量の時間を、この半年間に投じられたことになります。
共に過ごす時間を大切にするほど、「思い出」や「信頼関係」といった形で、利子がついて返ってくる。今では、確信をもってそう思えます。その理由は、帰宅した際の息子の笑顔が証明してくれているように感じます。
大切にした時間こそ、複利が働く。この発見ができたのは、育児休業を取得したからこそです。これからも、家族の時間を大切にしていきたいですね。
ではでは。

