子どもに共感できるかどうかは、そのとき自分の中に「余白」があるかどうかの問題かもしれないなぁと感じています。
「テレビ見たかったんだね。上手にバイバイできて偉いね」
朝、テレビを消した時に嫌そうな顔をする息子に、妻がかけていた言葉です。聞いた時、「共感」というワードが頭をよぎりました。息子の気持ちに寄り添うワードをワンクッション入れることで、息子の納得度もだいぶ変わると思います。大人だって、共感ワードが少し入るだけでも嬉しいですよね。
ただ、この共感。いつでもできるわけではありません。我々親だって、感情には波がありますし、気持ちに余裕のないときはついイライラしてしまうことも。もちろんゼロにはできませんが、そうした共感する余裕を生むために、毎日できるメンテナンス方法について、今日は記事にしてみました。
刺激と反応の間には「スペース」がある
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)の第一の習慣「主体的である」の中に、こんな考え方が出てきます。
刺激と反応の間には、スペースがある。そのスペースの中に、自分の反応を選ぶ自由がある。
どんな刺激を受けても、それにどう反応するかは自分で選べるというこの考え。子育てに当てはめると、すごくしっくりきます。
・刺激 …… 息子がテレビを消されて泣く
・反応 …… 「もう時間でしょ!」と強い口調で言ってしまう
この間に、本当はスペースがあるわけです。そのスペースを使えたときに出てくるのが、冒頭の妻の「テレビ見たかったんだね」なのだと感じました。
心にゆとりがないとき、スペースは潰れている
疲れているとき、寝不足のとき、仕事で頭がいっぱいのとき……。同じ場面でも、そんなコンディションでは全く違う反応をしてしまいます。「テレビ見たかったんだねぇ」なんて言葉は、逆立ちしても出てきません。刺激がそのまま反応に直結してしまう。
つまり、心のゆとりの大きさって、このスペースの広さなんじゃないかと思うのです。
そう考えると、なんだか少し気が楽になるように感じます。共感できないのは、親としての愛情が足りないからでも、性格が短気だからでもない。単純に、スペースが潰れているだけ。
そういう意味で、大事なのは「もっと優しくしよう」と気合いを入れることではなく、スペースが潰れない状態を保つことの方だと思っています。
スペースを広げるのは「自分で手綱を握る時間」
では、どうやってスペースを広げるか。私の実感では、自分で手綱を握れる時間があるかどうかが、いちばん効いてくるような気がしています。
育児中の時間って、ほとんどが「子ども都合」で動きます。泣いたら抱っこ、起きたら対応、食べこぼしたら片付け。全部、受け身の時間です。もちろんそれが親の仕事と言われればそうなのですが、受け身の時間が続くほど、スペースはじわじわ狭くなっていく感覚があります。
逆に、たとえ30分でも「今から何をするか、自分で決めていい時間」があると、スペースは驚くほど回復します。
✅️カフェで本を読む
✅️ひとりで散歩する
✅️ジムで体を動かす
✅️ひとりでゆっくり昼ごはんを食べる
内容は何でもいいのだと思います。ポイントは「休む」ことよりも「自分で決める」ことの方にある気がしています。
カフェ代1,000円は、浪費なのか
ここからちょっと、カフェ代を例にお金の話をしてみます。カフェで2時間読書すると、だいたい700〜1,000円。以前の自分は「自分でコーヒーを淹れた方が安い」という考えで、あえてカフェに行って飲むのは「浪費」と分類していました。
でも、育児が始まってから、この考えに変化が生じました。カフェのマスターと話しにいく、空間を楽しむ等、心身をリフレッシュする時間と捉えるようになりました。つまり、先程の流れでいうと共感できる親でいるためのメンテナンスコストとも考えられます。
同じお金の使い方でも、息子が生まれたりして状況が変わると、使い方の捉えもガラリと変わる。まさにアートな側面を持っているのだなぁと感じました。
夫婦で「余白予算」を考えてみる
このメンテナンスコスト、健康のために食事や運動にお金をかけるのと同じくらい重要だと考えています。我が子にゆとりをもって共感できる自分であり続けるため、心のゆとりを大切にしていきたいですね。心の余白のための予算を組むのも面白いかもしれません。
まとめ
✅️子どもに共感できるかどうかは、刺激と反応の間にスペースがあるかどうか
✅️スペースの広さは、心のゆとりの大きさに比例する
✅️ゆとりは「自分で手綱を握る時間」から生まれる
✅️その時間を買うお金は、娯楽費ではなく、家族への投資
家計を見直すとき、真っ先に削られるのは親自身のための支出だったりします。でも、そこを削ると、いちばん大事にしたかったはずの、子どもへの接し方に返ってくる。今月の家計簿を眺めるとき、「自分のためのお金、ちゃんと入っているかな」という視点で見てみてはいかがでしょうか。
ではでは。

