「東北3割 全国下回る 〜NISA経験者2割半ば〜」
今日、授業で教室に行った際に置いてあった昨日付けの新聞を見てみると、そんな一面の見出しが目に飛び込んできました。見た瞬間、「え! 少な!!!」と思わず生徒たちの前で声に出してしまいました(笑)。生徒たちにはぜひ10割利用してもらいたい神制度。もう少しこの分析結果を調べてみたいと思い、元データをのぞいてみました。
元データは、NTTデータ・エービックが実施した「2026年度 金融サービス利用意向調査」。

全国で見るとNISA口座で投資をしたことがある人は30.8%で、東北はそれよりもさらに低い水準ということになります。今日はこの調査結果から気になった点を、まとめてみました。
「NISA枠で投資していれば大丈夫」というわけではない
NISA口座で投資をしたことがある人がわずか30.8%とありましたが、さらに気になるのは、NISAを始めていたとしても、地域の金融機関(地銀など)で手数料の高い投資信託を買っているケースが多いのではないか、という点です。
対面の金融機関で扱う投資信託は、信託報酬(持っているとずっとかかるコスト)が高めなだけでなく、購入時にも3%前後の手数料がかかることが多くあります。さらに解約するときにも、信託財産留保額として0.3%前後が差し引かれることがあります。一方、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のような優良な投資信託なら、信託報酬は0.1%未満、購入時手数料も無料(ノーロード)のものがほとんどです。買うとき・持っている間・売るときの三重で差がつく、というイメージです。個人的にはオルカンが大好き。これ一本買い続ければ十分だと思っています。
地域の金融機関を選ぶ理由、実は「安心感」が大きい
同調査によると、地域金融機関を投資先として選ぶ理由でもっとも多かったのは「自宅や職場から近く、実店舗に訪問しやすいから」(24.3%)。続いて「昔から家族で長年利用していて安心感がある」(13.8%)、「窓口で気軽に相談できるから」(12.7%)でした。
近さや安心感を大事にする気持ちはとてもよくわかります。ただ、そういう理由だけで手数料の高い商品を選んでしまうと、長期的には数十万円〜数百万円単位の差になることもあります。
ちなみに私自身は、ネット銀行(楽天銀行)をメインバンクにしています。切り替える前は「不便になるかな」と少し不安もあったのですが、実際に使ってみると特に困ることはなく、むしろスマホでいつでも残高や取引を確認できたり、楽天証券との連携(マネーブリッジ)で資金移動が自動化されたりと、地銀を使っていたときより快適に感じています。地域の金融機関にも良さはたくさんありますが、「試しにネット銀行も使ってみる」という選択肢を持っておくのは、悪くないかもしれません。
まずはネット証券の口座開設から始めてみる
同調査では、金融機関の担当者への相談意向がある人は78.4%にものぼるそうです。窓口で相談したいという気持ちも自然なことだと思います。
ただ、簡単に窓口に行く前に、まずはネット証券の口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。口座開設自体は無料ですし、実際に画面を見てみることで、想像以上にハードルが低いと感じるかもしれません。
ではでは。

